KKK思わせる白いフードかぶり買い物、米加州の食料品店で
(CNN) 新型コロナウイルスの感染が拡大する中、マスクなど顔を覆うものの着用を求める米国のスーパーマーケットに白人至上主義団体「クー・クラックス・ クラン(KKK)」のものとみられる白いフードをかぶった買い物客が現れ、物議を醸している。
カリフォルニア州南部の街、サンティ―にある食料品店を先週末訪れたこの客は、目の周りに2つ穴が開いただけのフードを頭からかぶったまま買い物を続けた。店舗をチェーン展開する企業によると、店員に注意されてもとろうとはしなかったという。
地元のサンディエゴ郡の保安官事務所は声明で、現在この出来事を調査中だと発表。必要なら立件するとしている。
上記の企業はCNNに向けて声明を出し、店舗側と顧客の両方にとって不快な出来事だと非難。社内で対策チームを立ち上げて、今後同様の不適切な状況が生じた場合の対応を検討すると述べた。
当該の買い物客がそのまま会計を済ませることができたのか、あるいは最終的にフードをとることになったのかはわかっていない。CNNは現場となった店舗に繰り返しコメントを求めたが返答は得られなかった。
店内でフードをかぶった客を目撃した女性は、CNNの取材に対し、男性の客だと思ったと説明。店に入ってすぐその姿に気づき、大変心を痛めるとともに激しい怒りがわいてきたと振り返った。
女性は離れた位置から気づかれないように客を写真に収めた。見たところ、客は誰からも声をかけられることなく、ただレジ待ちの列に並んでいたという。