感染拡大への懸念、党派間の違いくっきりと 米世論調査
(CNN) 米国内の半数以上の州で新型コロナウイルス感染者が急増するなか、感染拡大をめぐる意識は与党・共和党支持者と野党・民主党支持者の間でくっきり分かれていることが、新たな世論調査で確認された。
米調査機関ピュー・リサーチ・センターが今月16~22日、米国人4708人を対象にオンラインで実施した調査によると、新型コロナウイルス感染で最悪の局面はすでに過ぎたと考えている人は全体の約4割だった。
党派別にみると、共和党支持者または同党寄りの無党派層のうち61%が、もう峠を越えたと回答。これに対して民主党支持者または同党寄りの無党派層のうち76%が、最悪の局面はこれからだと答えた。
トランプ政権と議会は追加の経済対策を打つ必要があると答えた人は71%。支持政党別では共和党51%に対し、民主党は87%に達した。
一般市民の行動が国内の感染拡大に大きく影響するとの回答は、全体の59%を占めた。買い物や外食、スポーツ観戦、パーティーなどに出掛けることに抵抗を感じるかという質問への回答も、人種や居住地、性別、年齢の区別に比べ、支持政党による違いが際立っていた。
周囲の住民が常にマスクを着けるべきだと答えた人は、全体の48%。支持政党別では共和党の支持者が29%、民主党の支持者は63%だった。