黒人男性銃撃の抗議デモで発砲、3人死傷 17歳少年を逮捕

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米ウィスコンシン州ケノーシャで抗議デモの最中に発砲事件があり17歳の少年が逮捕された/Tayfun Coskun/Anadolu Agency/Getty Images

米ウィスコンシン州ケノーシャで抗議デモの最中に発砲事件があり17歳の少年が逮捕された/Tayfun Coskun/Anadolu Agency/Getty Images

(CNN) 黒人男性が警官に撃たれて重傷を負った米ウィスコンシン州ケノーシャで、抗議デモの最中に発砲事件があり、2人が死亡、1人が重傷を負った。この事件に関係してイリノイ州アンティオック警察は、17歳の少年を26日に殺人容疑で逮捕したと発表した。

アンティオック警察によると、逮捕されたのはアンティオック在住の17歳の少年で、イリノイ州からウィスコンシン州に移送するための手続きが行われている。アンティオックからケノーシャまでは、州境をまたいで約25~30キロ。

ケノーシャ警察も、アンティオック在住の17歳の少年が発砲事件にかかわった疑いが持たれていることを確認した。死亡したのは26歳と36歳の被害者だった。

目撃者が撮影した動画には、抗議デモの最中に銃を持った人物が発砲する様子が映っていた。警察は、逮捕されたのがこの人物かどうかは確認していない。

米紙ニューヨーク・タイムズによると、ケノーシャ郡の捜査当局はこの事件について、デモ参加者と、銃を携えて商店などを守っていた男性グループとの衝突に起因する可能性もあるとみて調べている。

ケノーシャでは、黒人男性のジェイコブ・ブレークさん(29)が警官に背中を撃たれて重傷を負った事件に対する抗議デモが続いていた。

ブレークさん一家の代理人を務めるベン・クランプ弁護士によると、警察に撃たれたブレークさんは、女性同士のけんかを仲裁しようとしていたという。警察は、警官がブレークさんを銃撃するに至った経緯に関する情報を公表していない。

ケノーシャ警察の警官2人は休職扱いとなり、事件についてはケノーシャ郡地区検察やウィスコンシン州司法局などが犯罪として捜査している。

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