修道院でコロナ集団感染、高齢者9人死亡 米ミシガン州
(CNN) 米ミシガン州エイドリアンの修道院で昨年末から今年にかけて新型コロナウイルスの集団感染が起き、高齢の修道女9人が死亡した。
この修道院では昨年のクリスマス前まで新型ウイルスの侵入を防いでいたが、12月20日以降、住み込みの217人のうち48人の感染が確認された。
今月11日から26日の間に、79~97歳の9人が死亡した。地元のCNN提携局によると、ほとんどが基礎疾患のある高リスクの患者だった。
現在も13人が闘病中だが、26人は回復に向かっているという。
修道院長は地元局とのインタビューで「どんなに強い同情心の持ち主でも、自分自身が経験してだれかを失うのはまったく違う」と強調し、何十万もの遺族の気持ちが今はよく分かると語った。
ここでは15日に修道女やスタッフ50人あまりが米モデルナ製のワクチン接種を受け、今もスタッフへの接種を進めているという。
同州デトロイト郊外の修道院では昨年4月から5月にかけての1カ月間に、修道女13人が新型ウイルス感染で死亡していた。
ウィスコンシン州の修道院でも昨年末、1週間のうちに修道女8人が死亡した。