米マイアミビーチで緊急事態宣言、夜間外出禁止に 春休みで大混雑
(CNN) 米フロリダ州マイアミビーチのゲルバー市長は20日、春休みで集中する人出の無法ぶりが手に負えなくなっているとして緊急事態を宣言し、一時的な夜間外出禁止などの措置を発表した。
ゲルバー氏は同日の記者会見で、72時間にわたり繁華街で午後8時以降の外出を禁止し、一部の道路を封鎖すると述べた。マイアミ市から湾を渡って同市へ至る道路は数日間、午後9時以降に地元の車以外の通行を禁止する。
同氏はCNNとのインタビューで、人の波に埋め尽くされた夜の街は「ロックコンサートのようだ」と語った。
状況は日増しに悪化し、19日夜には空中に発砲する者や「暴動」を起こす集団もいたという。
市内の大手ホテル「クリーブランダー・サウス・ビーチ」は19日、従業員と顧客の安全への懸念から、飲食部門の営業を少なくとも24日まで停止すると発表した。
マイアミビーチ警察は、先月3日に同州タンパで開催されたプロフットボールリーグ(NFL)の王者決定戦「スーパーボウル」に備えて警備を強化してから、厳戒態勢を維持している。
先日発表された集計では、この期間に900人あまりの逮捕者が出た。うち300人以上が重罪容疑、半数以上が州外からの来訪者だった。警察報道官によると、18日に二十数人、19日にも十数人が逮捕された。
ゲルバー氏は今後さらに取り締まりを続けて秩序維持に努める構えを示し、「羽目を外すのが目的ならほかの場所へ行って」と呼び掛けた。