接種進む米カリフォルニア州、全州で活動完全再開へ 6月15日から
(CNN) 米カリフォルニア州のマーク・ガリー厚生長官は6日、全州で6月15日から企業などの活動を完全に再開する計画を発表した。同州の感染率が下がり入院数も低い状況を受けて決めた。
昨年8月から導入し、4つの階層に分けて活動を制限する制度の運用を停止すると述べた。郡ごとに制限の設定や緩和を行う方法はとらず、全州で活動を再開する。
同州では新型コロナウイルスワクチンの接種が進み、どの州よりも多い2000万回以上に達する。
陽性率は1.7%と米国で最も低く、休暇後の1月前半に記録した17.1%から大幅に改善した。
ガリー氏は再開にあたり科学とデータを重視し、変異株の状況を注視していくと表明。もし入院数に懸念される増加が見られる場合は「必要な予防措置」をとるという。
マスクの着用義務は続ける。ガリー氏は屋内の環境は「ハイリスク」と述べ、ワクチンの接種対象にまだなっていない人のためにも着用が重要だと説いた。
ガリー氏はまた、ワクチンの供給量や入手のしやすさにも注意し、供給量が十分でない場合は6月15日の目標をずらす可能性にも言及。「ワクチン接種に関心を持つ全州民が接種を受けられる合理的な期間を確保する」と述べた。
新型コロナの流行開始以降、同州の感染者数は360万人近く、死者数は5万8000人超を記録している。