ワクチン突破の「ブレークスルー感染」、五輪出場の米選手も
一方、ブレークスルー感染者の入院数および死者数は今も集計を続けている。それによると、7月12日時点で、新型コロナウイルスワクチンの接種後にブレークスルー感染して入院または死亡した患者は5492人。ワクチン接種を完了した1億5900万人あまりの中では少数にとどまる。
こうした数字から感染率についての確固たる結論を出すのは困難だが、実際の症例数はもっと多いはずだとCDCは推測する。調査データは任意の報告に基づいており、完全でもなければ感染者の総数を表すものでもない。
ビベック・マーシー米医務総監は18日、CNNの取材に対し、現在、新型コロナウイルスによる米国の死者の99.5%はワクチンを接種していない人が占めていると語った。
CDCは、ブレークスルー感染の可能性が高い人を特定するために経過観察を続けているが、これまでのところ、特異なパターンは見つかっていない。
CDCによると、全土でワクチンを完全接種した人は米国の人口の50%に満たない。
CDCのロシェル・ワレンスキー所長は16日、「ワクチンを接種しなければ、引き続きリスクにさらされる」と訴え、「これはワクチン未接種者のパンデミックになりつつある」とした。
マーシー医務総監は18日、ブレークスルー感染はあったとしてもごく少数に限られ、症状も軽症か無症状のことが多いと強調。自身もワクチン未接種の人が多い地域では、念のために屋内ではマスクを着用すると話している。