米、ウクライナに旧ソ連製戦車を供与へ NATOと協力
(CNN) 米国がウクライナに対し旧ソ連製のT72型戦車を提供する方針であることが3日までにわかった。この計画に通じる関係筋が明らかにした。
米政府高官はCNNの取材に、ウクライナ軍兵士はこの戦車の操作経験が豊富と指摘。ウクライナへの引き渡しは「数週間内ではなく、数日間内に実施されるだろう」ともした。
ウクライナへ送られる同型戦車は北大西洋条約機構(NATO)の複数のパートナー国が手当てするとした。
ウクライナのゼレンスキー大統領はこれまで、より多数の戦車の供給を関係諸国に再三要請していた。
一方、米国防総省は3日までに、ウクライナに対し3億ドル(約366億円)相当の追加の軍事支援を実施すると発表した。同省のカービー報道官の声明によると、これで米国による同国への軍事支援はバイデン政権の発足以降、23億ドル以上に達した。
新たな軍事支援には、自爆攻撃を仕掛けるドローン(無人機)、ドローンに対抗する電子戦システム、装甲車両、暗視装置や弾薬などが含まれる。
追加支援では、より近代的な兵器の供給を米国や欧州諸国に求めてきたウクライナ側の要請の多くを認める形となった。ただ、同国が最も切望していたとされる装備品の一つである航空機は除外された。
今回の軍事支援の内容を、一部は詳細に触れてまで声明で発表したことは、国防総省や政権が外国への装備品提供を目立たない方法で示してきた過去の慣行とは異なる手法となっている。