ロシア、「5月中旬」にウクライナ東部の併合画策か 米諜報

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(CNN) 米国のマイケル・カーペンター欧州安保協力機構(OSCE)大使は7日までに、ロシアがウクライナ東部ドネツク、ルハンスク両州の親ロシア派支配地域の併合を「今年5月中旬のしかるべき時期」に試みる可能性があるとの見方を示した。

米国が得た「信頼性が高い諜報(ちょうほう)」に基づく見解。また、ロシアが支配を強めるウクライナ南部ヘルソン州でも、ドネツク、ルハンスク両州と同様の親ロシア派勢力が名乗る「人民共和国」を創設した後に併合する計画があるともした。

同大使は米国務省での記者会見で、ドネツク、ルハンスク両州の併合の画策では5月中旬の時期にロシアへの併合を問う住民投票を狙っていると指摘。ヘルソン州でも類似の措置をうかがっているとした。

その上で、ロシアはウクライナ東部や南部で地元の行政体の当局者を拉致し、ロシアに忠実な人物を後任に据えていると主張。学校の幹部、ジャーナリスト、地方の活動家や地元行政の当局者が消息を絶っているとの情報にも触れた。

最近の事例として、ロシア軍はウクライナ東部や南部でインターネット接続や一部で携帯電話の通信網を切断し、信頼し得る情報の伝達を阻止しているとも説明。併合を見据えた住民投票については、民主的な措置を装い、選挙を通じてうわべだけの正統性を得ようとする試みであると批判した。

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