米下院議長にジョンソン氏 3週間ぶり不在解消
(CNN) 米連邦議会下院は25日、新しい議長に共和党のマイク・ジョンソン氏を選出した。同党のケビン・マッカーシー氏が3日に議長職を解任されてから約3週間にわたって議長不在という異例の事態が解消された。
採決ではジョンソン氏が220票、下院民主党トップのハキーム・ジェフリーズ氏が209票を獲得。議長選出をめぐっては共和党内の対立で混乱があったが、同日の採決では欠席した1人をのぞいて全共和党員がジョンソン氏を支持した。
ジョンソン氏は議長選出後の初の演説で、政府機関の閉鎖を回避するために議会が「ただちに」債務危機の問題に取り掛かると述べた。期限直前の9月末に成立したつなぎ予算は11月17日までの支出をまかなうもので、新たな予算措置が求められている。
ジョンソン氏は「これは簡単なことではなく、難しい決断をくださなければならない」「だが今行動を起こさなければ、結果は耐えられないものになる」などと訴えた。債務問題に関する委員会を新たに設置することも明らかにした。
ルイジアナ州選出のジョンソン氏は弁護士を経て、2016年に下院議員に初当選。下院共和党会議の副議長を務めている。
ジョンソン氏はトランプ前大統領の支持者として知られ、20年大統領選の結果を覆そうとした動きに同調していた。また21年1月6日には、他の下院共和党議員とともに大統領選の選挙人投票に異議を申し立てた。
トランプ氏は25日、下院議長選では誰も支持しないと述べていたが、自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」への投稿でジョンソン氏の議長就任を祝福し、同氏の議長選出に自身が大きく寄与したと主張した。