トランプ氏の不倫口止め料巡る初公判、3月25日に
(CNN) トランプ米前大統領がポルノ女優への不倫口止め料支払いに伴ってビジネス記録を改ざんしたとして起訴された件で、米ニューヨーク州マンハッタン地区刑事裁判所は15日、初公判を来月25日に開くことを決定した。
同裁判所のフアン・マーチャン判事は15日、トランプ氏の訴追却下の要請を退けた。トランプ氏は今後、公判に出廷しながら、今年行われる大統領選に向けて選挙活動を行うことになる。
トランプ氏の弁護団は、選挙活動を妨害するために起訴したと主張するなどして、起訴を却下するよう申し立てていた。
この件では、ニューヨーク州の大陪審が昨年3月に34の罪でトランプ氏を起訴していた。米国史上初の大統領経験者の起訴となった。
トランプ氏は他の刑事事件でも起訴されているが、公判が決まった初のケースとなる。
ビジネス記録の改ざんをめぐっては、検察はトランプ氏と不倫関係にあったとされるポルノ女優への口止め料を支払った同氏の元個人弁護士マイケル・コーエン氏への立替金の支払いを隠す行為にトランプ氏が関与したと主張している。口止め料は、2016年の大統領選挙前にポルノ女優がトランプ氏との不倫を公表しないようにするためのものだったとしている。
トランプ氏は不倫について否定しており、34件の罪状すべてについても無罪を主張している。