米国務長官、キーウ訪問 ウクライナへの継続的な支援を強調
(CNN) 米国務省はブリンケン米国務長官が13日、ウクライナの首都キーウに到着したと発表した。ウクライナ支援法案の可決後、バイデン米政権高官がウクライナを訪問するのは初めて。
米政府高官によると、ブリンケン氏はウクライナのゼレンスキー大統領と会談し、軍事、経済、エネルギー分野、民主的な制度の構築など、あらゆる面で米国がウクライナを支援し続けていることを強調する演説を14日遅くに行う見通し。
ブリンケン氏はウクライナがロシアの侵攻との戦いの中で達成した戦略的成功についても強調し、戦場でウクライナ軍が後退する中、「ウクライナ人を安心させるための強いメッセージ」を送る予定だという。
今回の訪問は、ロシアがウクライナ北東部へ新たな攻勢をかけ続けている最中に実現した。ロシアはウクライナが2022年晩夏にハルキウ州を奪還して以降、この1週間で最も重大な越境地上攻撃を行い、ウクライナ北東部でいくつかの大きな前進を見せている。
今回の訪問に先立ち、バイデン米大統領はウクライナへの約610億ドル(約9兆3000億円)を含む総額950億ドルの対外支援法案に署名した。
ブリンケン氏は、ウクライナの防衛を強化し、戦場での主導権を奪還できるよう米国の追加支援をどのように実行するかについて話し合うという。米国が二国間安全保障協定を含め、ウクライナに安全保障面での長期的な保証と約束を提供するために講じているその他の措置についても議論する予定。