米民主党幹部、バイデン氏撤退を下院トップに訴え 非公開会議で
(CNN) 米下院の民主党幹部数人は7日、ジェフリーズ下院院内総務との電話会議でバイデン大統領が2024年の選挙戦から身を引く必要があると伝えた。この会議に詳しい情報筋が明らかにした。
先月行われた大統領選討論会でのバイデン氏の惨憺(さんたん)たる出来を受け、ジェフリーズ氏は幹部議員の動向を把握するべく電話会議の場を設けた。この会議ではバイデン氏への潜在的なダメージと、下院過半数奪還の可能性が危うくなるのではないかという深い懸念が表明された。
この会議に出席していた情報筋がCNNに語ったところによると、ジェフリーズ氏はバイデン氏が再選を目指すべきかどうかについて自身の立場を示さなかった。
情報筋の1人は、バイデン氏が民主党候補になるべきではないと明言した議員の数は同氏の出馬を支持した議員の数を上回ったと話す。3人の情報筋によると、6人の下院議員がバイデン氏の指名に反対。2人は同氏を支持したという。
これとは別に5人の下院議員がバイデン氏に大統領選から撤退するよう公に求めている。
情報筋の1人によると、2時間近くに及んだ電話会議では、バイデン氏が候補者になった場合、民主党は下院の過半数を獲得する機会を失うという懸念も挙げられた一方で、ハリス副大統領が指名されるべきだという点は広く受け入れられていたという。
ある民主党の上級補佐官はこの非公開の会話について「かなり歯に衣着せぬものだった」と明かした。
電話会議には出席していない黒人議員連盟(CBC)の議員らはバイデン氏を擁護した。CBCの元議長は、黒人有権者は忠実であり、今後もバイデン氏を支持するだろうと述べ、バイデン氏に撤退を求める同僚議員らをけん制した。
議員らは、党員集会が予定されている9日がバイデン氏にとって最も重要な日になると考えている。