トランプ氏、ロシアとウクライナによる「ハイレベルの会談」求める 和平協定の締結に向け
(CNN) 米国のトランプ大統領は、ロシアとウクライナが戦争終結の「協定へ非常に近づいている」と明言し、両国による「極めてハイレベルの」会談の実施を求めた。
自身のSNSトゥルース・ソーシャルで述べた。ローマ教皇フランシスコの葬儀に参列するトランプ氏は、25日夜にローマに到着した。
「主要な論点の大半は合意に達する。流血の惨事を止めよう、今すぐに。我々は必要であればどこへでも行き、この残忍かつ無意味な戦争が終結に向かうよう協力するつもりだ」。投稿でトランプ氏はそう付け加えた。
上記の投稿に先駆け、トランプ氏の特使、スティーブ・ウィトコフ氏がロシアの首都モスクワでプーチン大統領と会談した。またトランプ氏は26日、ウクライナのゼレンスキー大統領と共にローマ教皇フランシスコの葬儀に出席する予定。
ウィトコフ氏とプーチン氏は、ウクライナ、ロシア両政府による直接交渉を再開する考えについても議論していた。
戦争終結の協定を巡っては、現状で二つの異なる提案が話し合われている。事情に詳しい欧州のある当局者によれば、ウクライナと欧州側の提案では停戦後に領土についての議論を行うことを想定。またウクライナ政府に対しては北大西洋条約機構(NATO)の条約第5条に沿った防衛が保証されるとしている。
一方、米政権が支持する提案では、クリミア半島をロシア領とすることを米国が認めるほか、ウクライナに対する「強固な安全保障の確約」、同国のNATO不参加、対ロシア制裁の解除を盛り込んでいるという。