エジプト新憲法案、国民投票で承認 投票率は33%
(CNN) エジプトの選挙管理委員会は25日、新憲法案への賛否を問う住民投票の結果、賛成票が反対票の2倍近くに上り、同案は承認されたと発表した。
選管責任者が記者団に語ったところによると、賛成が1000万票余りで63.8%を占め、反対は600万票余りで36.2%。投票率は32.9%、無効票は約30万3400票だった。
投票は2回に分けて実施された。15日の第1回投票には首都カイロなどリベラル色の強い都市部も含まれていたが、賛成が56.6%を占めた。22日に第2回投票が行われた地域は、大部分がムルシ大統領と大統領の支持母体ムスリム同胞団の地盤で、賛成票がさらに多くなることが予想されていた。
新憲法を巡っては、軍事裁判を存続させ、少数派の権利や表現、信教の自由を保障していないなどの問題点が指摘されている。