ロシア外相「シリアが化学兵器を集結」 管理強化目的か
(CNN) シリアのアサド政権が反体制派に対して化学兵器を使用する可能性が懸念されるなか、ロシアのラブロフ外相は22日、シリア政府が複数の場所に所有していた化学兵器を1~2カ所に集めているとの見方を示した。ロシア国営RIAノーボスチ通信が伝えた。
ラブロフ外相は「シリア政府は現在、化学兵器を反体制派から守ろうと必死になっている」と指摘。「われわれは化学兵器に関するあらゆる手掛かりを追っている」としたうえで、特定の場所に集めたのは兵器が敵の手に渡るのを防ぐための措置だろうと述べた。
シリア側は化学兵器の保有自体を否定し、たとえ持っていたとしても使用するつもりはないと主張している。
シリアの内戦では最近、反体制派が優勢と伝えられ、政府軍は防戦を強いられている。反体制派の地域調整委員会(LCC)によると、22日は首都ダマスカスなど各地で計143人が死亡した。