エジプト新憲法案の国民投票、2回目終了 承認の公算大
(CNN) エジプトで22日、新憲法案への賛否を問う国民投票の2回目が実施された。賛成票が多数を占めているとみられ、憲法案は承認される見通しだ。公式な結果は24日に発表される予定。
この日の投票は17県の有権者約2600万人を対象に、6700カ所余りの投票所で行われた。投票は時間を延長して午後11時まで続いた。
与党・自由公正党は15日の第1回投票で、賛成票が56.6%に達したと発表していた。第1回は首都カイロなどリベラル色の強い都市部での投票も含まれていたのに対し、今回は大統領支持派の多い農村部が大半を占めたことから、賛成票がさらに多くなるとみられている。憲法案は大統領を支持するイスラム勢力が起草した。
今回の投票も前回と同様、高い投票率を記録した模様。厳重な警備態勢の下、投票は平和的に行われた。
一方、前回投票を済ませた北部アレクサンドリアでは21日、大統領の出身母体、ムスリム同胞団と野党勢力が衝突し、77人が負傷。機動隊が出動し、催涙ガスなどで鎮圧を図った。
新憲法を巡っては、軍事裁判を存続させ、少数派の権利や表現、信教の自由を保障していないなどの問題点が指摘されている。