ムバラク前大統領、浴室で転んで負傷 エジプトの刑務所病院
(CNN) エジプト国営の中東通信(MENA)は15日、刑務所病院に収監されているムバラク前大統領(84)が浴室内で足を滑らせて転び、頭部と胸部に打撲傷などを負ったと報じた。
事故の発生日時は伝えられていない。前大統領は今年6月、反政権デモ参加者の殺害に関与したなどとして有罪判決を受けた後、数週間にわたって意識不明の状態に陥ったとされていた。ムバラク氏の弁護士は当時、浴室内で転んだ後、健康の悪化が始まったと説明していた。
約30年にわたる強権統治を敷いていた前大統領は実権を失った後、体調異変を訴え、法廷の審理には担架で運ばれていた。
ムバラク氏は今年の夏、反政権デモ参加者の殺害への加担の罪などで終身刑判決を受け、首都カイロ市内にあるトラ刑務所に移送されていた。前大統領は昨年2月、全国に広がる大規模な民衆蜂起に直面し辞任に追い込まれていた。