ミャンマーで仏教徒とイスラム教徒の衝突拡大、多数死亡
同市の人口は10万人で約3割がイスラム教徒とされる。一方、市議会議員は5000人以上の仏教徒が暴力に巻き込まれるのを避けるため僧院に退避したと報告した。自宅を失った両宗派の宗徒も多いという。
衝突は20日から激化したもので、金製品販売店を経営するイスラム教徒と商品を売りつけようとした仏教徒2人との間で起きた口論が原因。依然から両宗派間にくすぶっていた敵対感情に火を付けた格好となった。
メイッティーラ市の地元記者によると、衝突の現場写真を撮影しようとした際、棒やナイフで武装する僧侶を含む仏教徒に脅されたという。同市は、中部の主要都市マンダレーから南へ約100キロ離れている。
ミャンマーでは西部ラカイン州でも仏教徒とイスラム教徒の衝突が昨年悪化し、多数の犠牲者が出た。大半はイスラム教徒のロヒンギャ族となっている。この騒乱の影響で数万人規模が避難キャンプに難を逃れていた。