急減する国際養子縁組、規制強化進む
養子を送り出す側としてトップの座を維持してきた中国は07年以降、子どもの福祉のためとして、外国の受け入れ家庭に年齢や収入、健康状態などの条件を求め、特別な養護が必要な子どもを優先させる規則を導入した。一方で孤児院に収容される子どもの数は、04年から11年までの間に50%近く増加した。
長年第2位につけていたロシアでは昨年、同国の子どもと米国の家庭との養子縁組を禁止する法律が成立した。米議会がロシア政府関係者の人権侵害に制裁を下す法律を可決したのに対し、ロシア議会が対抗措置を取ったとみられる。
さらに人身売買などの犯罪を防止するため、外国との養子縁組を禁止した国もある。結果として養子を望む米国人らが断られたり、何年間も待たされたりするケースが相次いでいるようだ。