現場視察の安倍首相、福島第一原発の2基廃炉を要請
東京(CNN) 日本の安倍晋三首相は19日、東日本大震災に伴う東京電力福島第一原発事故に関連し、5、6号機の出来る限りの早期廃炉を東電に求める考えを明らかにした。
同原発の汚染水問題を視察するため、第一原発を訪れた際に述べた。放射線防御服を着用した首相は、同社に対し2014年3月末までに汚染水問題の解決にめどを付けるよう指示したことを明らかにした。
5、6両号機は東日本大震災に襲われた当時、稼働しておらず「凍結」の状態が続いているとされる。
同社はこれまで、1~4号機の廃炉方針は明らかにしていたが、5、6号機については処理の方針をこれまで示していない。5、6号機などの現状については地震や津波に襲われた後の詳しい状況についての情報も明らかになっていない。
汚染水問題で日本政府は最近、約4億7000万ドルを投じ、解決策を講じる方針を示していた。
安倍首相は2020年の夏季五輪の主催国を決める最近の国際オリンピック委員会の総会に出席。福島第一原発の処理問題に絡み「大会は安全な環境で実施される」と断言していた。日本国内などではこの宣言に対し、汚染水対策の現状を踏まえ批判が出ていた。