15歳の少女が父親に焼き殺される イエメン
(CNN) イエメン内務省によれば、同国の15歳の少女が「婚約者と話をしていた」ことを理由に父親(35)に焼き殺される事件が起きた。
父親は22日に逮捕された。事件が起きた日時は明らかになっていない。
イエメンで子どもの人権擁護のための団体を率いるアハメド・アルクレシ氏は、この事件は家名を汚すとされる行為を行った女性を親族が殺害するいわゆる「名誉殺人」にあたると指摘する。
アルクレシ氏は、「名誉殺人の大半は、部族法が適用され農村部で起きている」と話す。
また人権活動家のアリ・アルバハリ氏は「政府は名誉殺人の問題に真剣に取り組むべきだ」と語る。同氏によれば多くの場合、名誉殺人は警察に通報されず、「容疑者が罰せられることもない。
「部族の文化、そして政府が啓発に取り組まないことが、名誉殺人が今も広く行われている主な理由だ」とアルバーリ氏は言う。
イエメンにはまだ幼い少女を結婚させる風習が根強く残る。国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチによれば、イエメンでは女性の半数以上が18歳未満で結婚させられるという。