ウクライナ、大量殺人容疑で大統領を指名手配
キエフ(CNN) ウクライナ議会に大統領を解任されたヤヌコビッチ氏が、大勢の民間人を殺害した容疑で指名手配された。
ヤヌコビッチ氏は22日の時点でロシアとの国境に近い親ロシア派の拠点ハリコフにいた。しかし同市市長によると、ここ数日は姿を見ていないという。
議会は25日までに暫定政権を発足させることを目指し、検察トップや治安当局のトップ、中央銀行総裁などを任命した。大統領代行にはトゥルチノフ議長が任命されている。
選挙管理委員長は、5月25日に予定される大統領選に向け、25日から選挙運動が始まると述べた。
これに対してロシア外務省は24日、ウクライナ議会がロシア系民族を差別し、改革プロセスから排除していると批判した。
ウクライナの新指導部は、新欧州連合(EU)路線への復帰を優先課題に掲げる。しかしその場合、ヤヌコビッチ政権時代にロシアが約束した支援は受けられない恐れがある。
このため暫定政権のコロボフ財務相は24日、2週間以内に支援策を協議する国際会議を開くことを提案し、2015年末までに350億ドル(約3兆5800億円)の支援が必要になると訴えた。