ウガンダ大統領、反同性愛法案に署名 価値観押し付けを批判
(CNN) アフリカ中部ウガンダのムセベニ大統領は24日、一部の同性愛行為に終身刑を科す「反同性愛法案」に署名した。
大統領は署名に際し、欧米諸国からの価値観の押し付けには応じないと強調。CNNとのインタビューで「欧米の行動にはずっと前から失望を感じていた。同じように行動しろと指図され、失望は深まるばかりだ。われわれの答えはノーだ」と語った。
ウガンダではもともと、多くのアフリカ諸国と同様に同性愛が禁止されていたが、欧米文化の影響を懸念する保守派議員らが2009年、一部の同性愛行為に死刑を適用する法案を提出した。
法案は国際社会の非難を浴びて棚上げされたものの、昨年12月に最高刑を終身刑とする修正案が議会を通過した。同性愛者への支援も禁錮刑の対象となる。
ムセベニ大統領は法案への署名にためらいを示していたが、最近になって「科学者が同性愛の遺伝子はないとの結論に達した」ことを理由に、署名する方針を明らかにしていた。
大統領はインタビューで、欧米諸国から批判を受けることについては「まったく心配していない」と強調。
「欧米からの協力がなくても十分に自活できるし、ほかの国と取引すればいい」「われわれは欧米の家族制度のあり方を見ても、自国のことではないから口を出さない。一方的に価値観を押し付けるのは社会的な帝国主義だ」と、強気の発言を繰り返した。