イスラエルの刑務所、米国人受刑者が射殺される
エルサレム(CNN) 米国内で殺人罪などに問われ、二重国籍のあるイスラエルで有罪を認めて服役していた米国人受刑者が23日、獄中で銃を発砲した末に射殺された。
死亡したのはサミュエル・シャインバイン受刑者(34)。1997年に米メリーランド州で若者を殺害し、遺体を切断、焼却したとして殺人などの罪に問われたが、イスラエルに逃亡。死刑制度が廃止されている同国で、遺体の切断と焼却について有罪を認め、服役していた。
刑務当局の報道官によると、シャインバイン受刑者は23日夜、刑務所内のトイレの中から看守ら3人を銃で撃ち、うち2人に重傷を負わせた。これに対して警察の特殊部隊と看守らが反撃し、同受刑者を射殺した。同受刑者が獄中でどのように銃を入手したのかは不明だという。
イスラエル最高裁は、シャインバイン受刑者を米国へ引き渡すことはできないとの決定を下していた。同受刑者は裁判で、若者を殺害したのは共犯者とされる別の男だと主張。この男は逮捕後に獄中で自殺している。