ウクライナ情勢混沌、議長を大統領代行に任命
キエフ(CNN) ヤヌコビッチ大統領の解任から一夜明けたウクライナは23日、首都キエフの独立広場に数千人が集まり、反政権デモで死亡した犠牲者の追悼集会が行われた。事態が急展開し、政治的分裂が深まる中で、今後の展開は見通せない状況となっている。
議会は22日にヤヌコビッチ氏を解任して5月25日に選挙を実施することを決め、トゥルチノフ議長を大統領代行に任命した。ヤヌコビッチ氏の政敵だったチモシェンコ元首相も同日釈放された。
ヤヌコビッチ氏は、自分はまだ大統領だと主張しているが、同氏の与党「地域党」の幹部は23日のテレビ演説で、ヤヌコビッチ氏が国を欺き、搾取したと非難。その不当な命令のために死傷者を出し、国の借金が増え、世界に恥をさらしたと強調した。
ヤヌコビッチ氏は最後に姿を見せた時はロシアとの国境に近い新ロシア派の拠点ハリコフにいたが、暫定政権の内相は23日の時点で、同氏と側近2人の居所は不明だと話している。