北京の大気汚染また深刻化、初の警報レベル引き上げ
(CNN) 北京など中国各地で再び大気汚染が深刻化している。北京市はこのほど、昨年から導入した大気汚染警報のレベルを初めて引き上げ、上から2番目の「オレンジ」とした。
北京の上空は厚いスモッグに覆われて太陽はかすみ、住民は外出を控えている。環境保護局は大気汚染悪化の原因として、「好ましくない気象条件と、花火や爆竹の連続」を挙げた。中国の春節(旧正月)では花火を打ち上げたり爆竹を鳴らしたりする習慣がある。
有害な微小粒子状物質「PM2.5」の1立方メートルあたりの濃度を示す大気汚染指数は400を超え、世界保健機関(WHO)が指針とする25をはるかに上回る状況が続く。
大気汚染は今週後半にかけて改善する見通し。
警報レベルの引き上げを受けて、北京周辺の河北省などの工業地帯では、工場が一時的に操業を停止した。
こうした中、23日には北京オリンピック公園で下着姿で走るマラソン大会が開かれ、300人以上が参加。しかし中にはガスマスクを着けて走るランナーもいた。