ロシア軍、対ウクライナ国境近くで新たな軍事演習 圧力か
ウクライナ外務省によると、同半島内では8つのウクライナ軍部隊が制圧され、22の部隊の行動が封じられる状況にある。56カ所にある国境警備隊の拠点のうち49カ所が似たような苦境にあるという。
クリミア自治共和国では16日にロシア編入の是非を問う住民投票の実施が予定されている。同共和国はロシア系住民が多数派のため編入支持は確実視されており、ウクライナ情勢がさらにこじれる恐れがある。
ウクライナ暫定政権は住民投票の違憲性を主張している。ケリー米国務長官は投票が実施されれば、米欧がさらなる制裁をロシアに打ち出すことを警告。ロシアのラブロフ外相は投票結果を尊重する考えを示した。
一方、米ホワイトハウスは14日、バイデン副大統領が来週、ポーランドとバルト海のリトアニアを訪問するとの声明を発表した。両国首脳らとの会談でウクライナの主権と領土の一体性を支える方途を協議し、北大西洋条約機構(NATO)の集団防衛に対する米国の決意を改めて表明するとした。