ロシアがクリミア支配確立の動き ウクライナに国際監視団
OSCEは21日、ウクライナへの監視団派遣を決め、24時間以内に先遣隊を送り込むと発表した。治安と人権状況の監視を目的に、計100人の要員が国内各地で6カ月間活動する。
ウクライナ側の要請があれば、最大500人規模まで拡大し、活動期間をさらに6カ月延長することも可能。欧州諸国は監視対象にクリミア半島を含めるよう求めていたが、OSCEのメンバーでもあるロシアの反対で却下された。
ウクライナのヤツェニュク首相は21日、ヤヌコビッチ前大統領が昨年棚上げした欧州連合(EU)との連合協定のうち、政治分野での連携強化に関する条項に署名した。
22日には首都キエフを訪れたドイツのシュタインマイヤー外相、国連の潘基文(パンギムン)事務総長と相次いで会談し、事態の収拾に向けて外交解決を目指す姿勢を確認した。