韓国の客船沈没、死者増加
韓国・珍島(CNN) 韓国・珍島(チンド)付近で起きた客船の沈没事故で、発生から2日たった18日朝までに25人の死亡が確認された。犠牲者はさらに増える可能性がある。
当局によると、安否が確認できていない271人は船内に取り残されているとみられ、空気が残った空間にまだ生存者がいる可能性もある。
乗客のうち少なくとも179人は17日までに救助されたが、同船に乗っていた高校生はまだ多数が行方不明になっている。
韓国の黄海海洋警察は、同船が航路を外れて航行していた可能性や、救命ボートがほとんど使われなかったという証言、船長が早々に脱出したという情報について捜査していることを明らかにした。
韓国沿岸警備隊の事務所で報道陣に囲まれた船長は、「申し訳ない。何と言っていいか分からない」と泣き崩れた。
現場では船舶約170隻と潜水士500人あまりが出動して捜索を続けている。しかし17日の捜索は悪天候に阻まれ、沈没した船体の一部には到達できなかった。船内に空気を送り込もうとしたが、この作業もうまくいかず、18日に再度試みる。
クレーンを使って船体を起こす作業も始まる予定で、沿岸警備隊によると、現場には18日早朝、クレーン2台が到着した。同日中にもう1台が到着を予定している。