英首相、過激派思想の拡大防止計画を発表
また、疎外感を抱く若者らにチャンスを与え、社会に受け入れる道を探るために、政府内の担当者として社会福祉分野のベテランを任命した。
首相はさらに、英国の若者らがISISに抱いている誤ったイメージを正す必要があると強調。「少年なら洗脳して体に爆弾を巻き付け、自爆させる。少女なら奴隷にして虐待する。これがISISの現実だ」と語った。
だが首相の演説に対し、英国内のイスラム団体からは懐疑的な声も上がっている。
イングランド北部マンチェスターを拠点にイスラム教徒の教育、福祉問題に取り組む「ラマダン財団」は声明で、「首相は政治家たちが2001年から繰り返してきたのと同じせりふを説いているだけ。イスラム社会の心をつかむことはできなかった」と批判。ISISはイスラムの教えをゆがめているとの認識を示す一方で、英国では「テロとの戦い」という名の下に一般市民が処罰、詮索されたり自由を奪われたりしていると訴えた。