バンコクの「飛行機の墓場」で暮らす人々
空地は私有地だが、容易に入ることができ、都会探検家たちの人気スポットになっている。
飛行機内での生活は路上生活よりも快適で、家賃もかからない。また、収集したごみの運搬先となるリサイクルセンターもそう遠くないという。
廃棄されたジェット機内の自分の部屋のドアを開ける年配の女性。タイはここ数年高い経済成長を続けているが、富裕層と貧困層の格差は依然として大きい。
この年配の女性は孫と暮らしている。バンコクで必死に生計を立てる家庭がある一方で、タイの貧困層の多くは農村部に住んでいる。世界銀行によると、2013年の時点で、同国の貧困層730万人のうち8割以上が農村部で暮らしている。
地元の住民によると、これらの飛行機はタイのある実業家が所有しており、機体や設備などをを少しずつ売却しているという。
廃棄されたタイ機内の自宅に物を運び込む若い男性。これらの家族がどのくらい前からこの飛行機の中で暮らしているかは不明だ。