イランが釈放の米国人3人、空路でドイツに到着
(CNN) 米ホワイトハウス当局者2人によると、イランで釈放された米国人のうち3人が17日夕、ドイツ南部のラムシュタイン米空軍基地に到着した。
3人の顔ぶれについて公式の発表はないが、基地に着陸した航空機には米紙ワシントン・ポストの元テヘラン支局長のジェーソン・レザイアン氏、元海兵隊員のアミル・ヘクマティ氏、キリスト教聖職者のサイード・アベディニ氏が搭乗していたとみられる。
同機はいったんスイスに寄ってからドイツへ向かった。3人は到着後、基地近くのラントシュトゥールにある米軍病院へ運ばれる。
3人の家族は声明で、本人たちがイランから出国したことを確認した。スイスで出迎えに当たった米国務省のブレット・マクガーク大統領特使はツイッターで「感極まっている」とつぶやき、ラザイアン氏とみられる人物が機体の前に立つ写真を投稿した。
米国とイランによる収監者の相互交換では、米国人男性がもう1人釈放された。しかしホワイトハウス高官らによると、この男性はイランにとどまることを決めたという。ある当局者は「本人の自由意志だ。我々が判断することではない」と述べた。
ワシントン・ポストの幹部やレザイアン氏の兄弟も、釈放の知らせを受けて喜びと安どの表情を見せている。
米国側はこれと引き換えに、対イラン制裁に違反したとして拘束していたイラン人7人を釈放。担当弁護士によると、7人は17日に米国内の収監施設から出所した。