ホテル襲撃の死者、外国人含め28人に ブルキナファソ
(CNN) 西アフリカ・ブルキナファソのホテルが武装勢力に襲撃された事件で、フランス人やカナダ人など外国人を含む28人の死亡が確認された。地元メディアによると、国際テロ組織アルカイダ系の武装勢力「イスラム・マグレブ諸国のアルカイダ(AQIM)」が犯行を認める声明を出した。
武装勢力は15日夜、欧米の外交官などが主に利用する首都ワガドゥグの高級ホテルを襲撃し、人質を取ってたてこもった。16日未明に治安部隊が突入し、人質になっていた126人を解放。同国外相によれば、このうち半分が入院した。
当時ホテル内にいた男性は、「誰もが混乱状態に陥り、床に伏せた。至る所、血まみれだった」と証言。襲撃犯はホテル内を歩き回って銃を乱射し、生きている人を見付けると銃撃していたという。この男性は割れた窓から脱出して助かった。
当局によると、犯行は計画的だったと見られ、実行犯の一部は日中、宿泊客らに交じってホテルに侵入。日が沈んでから襲撃グループと合流していた。ホテルを襲撃する前に、向かい側にあるカフェも襲撃していたという。当時このカフェには約100人がいた。
現地からの報道や各国の外務省によると、ホテル襲撃で死亡した28人の中にはフランス人2人、カナダ人6人、スイス人2人、米国人1人が含まれるほか、ウクライナから来ていた9歳の少女を含む一家4人も死亡した。
カボレ大統領によれば、負傷者は54人に上り、この中には同国の警察官や兵士3人とフランス兵1人も含まれる。襲撃側の3人も死亡したとしているが、この3人が死者数に含まれているかどうかは不明。
ブルキナファソでは16日、隣国マリとの国境に近いジボで診療所を運営していたオーストラリア人医師の夫婦が拉致される事件も起きた。