シリア全土で停電、発電所にロケット弾

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内戦の影響でシリアの電力インフラは著しい機能不全に陥っている

内戦の影響でシリアの電力インフラは著しい機能不全に陥っている

(CNN) シリア政府は3日、全土で停電が発生していることを明らかにした。5年に及ぶ内戦の間、同国は頻繁に停電に見舞われていた。

シリア電力省によると、停電の原因は突き止め、一部地域では同日午後までに復旧に向けた作業が始まった。復旧までには2~12時間かかる見通し。原因など詳しい状況については明らかにしていない。

停電が起きた世帯数は不明。反体制派や過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」が制圧する都市の多くは政府が運営する送電網から切り離され、燃料式の発電機を利用している。

同省はこの日、停電の発表に先立ち、武装勢力が西部の都市ハマにある発電所をロケット弾で攻撃したと伝えていた。この攻撃と全土の停電との関係は明らかにしていない。発電所では復旧に向けた作業を進めているとした。

シリアの電力施設は内戦による被害を受け、供給が続いている地域でも停電が頻発している。

シリアでは政府軍と反体制派が2週間の停戦に入り、9日にスイスのジュネーブで開かれる和平協議に備えている。しかし反体制派でつくる「最高交渉委員会」は3日、反体制派がシリア政府やロシアなどに攻撃され、停戦は「崩壊寸前」の状態にあると語った。

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