色あせるチャイニーズ・ドリーム<3> 帰国の時?
(CNN) 中国は2013年、1986年以来となる出入国管理法の改正を行った。広州に長年住むアフリカ出身者は、この法改正により真の居住権への道が開かれることを期待していた。彼らは税金を収め、工場などへ支払いを行い、中国人と結婚するものもいた。
だが、香港大学の講師ロベルト・カスティロ氏は結果に「非常に失望」しているという。改正後の法律は極めて曖昧(あいまい)で、1986年に作られた法律と大差ないと指摘。外国人に向けて厳しいメッセージを送る内容だとしている。超過滞在や不法就労に対する罰則が厳しくなったのが唯一明確な変更点だ。
同氏によれば、法律が曖昧なことで、ビザ政策の解釈が地域ごとに大きく異なる事態が生じている。広州のように外国人の人口が多い地域では、滞在期間の短いビザが発給される傾向にある。多くのアフリカ出身者は、当局の対応が緩い近隣の仏山でビザ登録を行っているという。
リトルアフリカの「美化」
広州のリトルアフリカは市北部の三元里から登封のある中心部まで、7キロにわたり広がっている。中国政府は2014年、登封の「美化」を開始。多くの住民の生活に支障が出た。