空爆で負傷した少年の映像公開、「これがシリアの日常」
アレッポは何年にもわたって包囲され、子ども4500人を含む数千人が死亡、市民生活は壊滅状態となった。
映像を撮影したカメラマンは、「今あなたが目にしているのは、アレッポで毎日繰り返されている光景だ」と訴える。「アレッポでは毎日、こうした大量殺人と戦争犯罪を取材している。爆撃された現場へ行くと、政府軍機が旋回して再び空爆し、市民を助けようとしている救急隊員を殺害する」
がれきを掘り起こしてオムラン君を助け出すまでには1時間近くかかったという。現場からはオムラン君よりさらに幼い少年も救出され、救急車に乗せられている。
オムラン君は比較的軽傷で済んだが、母親や兄弟は重傷を負ってアレッポから密かに脱出した。一家は今、親類の元に身を寄せているという。