米国人女性が強姦被害か、高級ホテルの部屋で インド首都
ニューデリー(CNN) インド警察は6日までに、米国人の女性旅行者が首都ニューデリー市内のホテルで男たちの集団に強姦されたとみられる事件について、本格的な捜査を開始した。
警察報道官がCNNの電話取材に応じて語ったところによると、インド当局は先週、この女性の代理人役を務める非政府組織(NGO)からの電子メールで事件を知った。
女性は30代前半。ツアーでニューデリーを訪れた。今年4月9日、滞在先していた高級ホテルの部屋で被害に遭ったと話している。飲み物に混ぜられた薬で気を失っている間に、集団で強姦されたという。
同報道官によると、ホテルは観光客でにぎわう地区にある。男たちは女性をだまして部屋に入り込んだ可能性がある。
警察は女性から直接話を聞いているという。「本人がこちらへ出向き、法廷で証言してくれるよう願っている。すでに主犯とみられる人物に連絡がついた。捜査に協力すると言っている」と、同報道官は語った。
この人物は世界各地に事業所を持つ大手ツアー会社勤務で、今のところ女性の主張する内容を否定している。警察はすでに、共犯とみられる関係者らも特定したという。
インドのスワラージ外相は3日、警察に捜査を指示し、駐米のインド大使には女性に連絡を取るよう依頼したと語った。
インドでは昨年1年間に3万4651件の強姦事件が報告された。しかし強姦は一族の恥とみなされるため、このほかに届け出のない事件が多数発生しているとみられる。ニューデリー市内などで近年、外国人観光客が被害に遭うケースも何件か起きている。