化学兵器使用疑惑、シリア軍と専門家の事前通信を傍受 米情報筋
(CNN) シリア北西部のイドリブ県でシリアの民間人に対して化学兵器が使用されたとされる件に関連し、シリア軍と化学兵器の専門家との間で交わされたサリン攻撃の準備に関する会話を米軍や諜報(ちょうほう)機関が傍受していたことが13日までに分かった。政府高官がCNNに明らかにした。
今回の傍受は化学兵器使用の責任を追及する過程であらゆる情報を精査している中で見つかった。化学兵器の使用によって少なくとも70人の死者が出ている。米当局者は、シリアのアサド大統領が攻撃の責任を負うことに「疑いはない」との見方を示している。
当局者は、米国が化学兵器の使用を事前に察知していることはなかったと強調した。米国はシリアやイラクといった地域で大量の通信を傍受しているが、過去にさかのぼった分析や、諜報に関する裏付けが必要といった特別な場合を除いて、詳細な検討の対象になることはない。
これまでのところ、ロシアの関与を直接的に確認できる情報は傍受されていないという。