シリアの「救急車の少年」、政権側のメディアに登場
だがモハメドさんは6日のインタビューで、自分がまだ家の中にいる間にホワイトヘルメッツが勝手に子どもたちを撮影し、病院へ連れて行ったと説明した。
その後、反体制派の司令官が訪ねてきて、自宅を攻撃したのはロシア軍だと証言するよう持ち掛けられたという。そうすればトルコへ脱出させて仕事や家、さらに市民権も与える、と言われたが、モハメドさんは拒否したという。取引に応じなかったのは「母国を愛しているし、反体制派は信頼できない」からだと答えている。
政権軍は昨年末、激しい空爆の末にアレッポ東部を制圧した。国連の報告によれば、数万人の住民が郊外の反体制派地域へ逃れた。市西部の政権支配地域へ退避した住民はごく少数だったとされるが、その中にオムラン君の家族も含まれていた。