シエラレオネの洪水死者、467人に増加 さらに拡大か
シエラレオネ・フリータウン(CNN) アフリカ西部シエラレオネの首都フリータウン近郊などで発生した大規模な洪水や土砂崩れで同国の保健衛生当局者は18日、死者が増え、少なくとも467人に達したと報告した。さらに増加する可能性がある。
アフリカ諸国を近年襲った自然災害では最悪級の被害となっている。467人には、首都近郊や鉄砲水が発生した他地域の犠牲者も含む。コレラやマラリアなど疾病の感染阻止にも追われている。
今後数日間は降雨も予想され、新たな土砂崩れが誘発される恐れもある。丘陵部の斜面の住民らを退避させる準備を進めている。
救援当局者はCNNの取材に、行方不明者は数百人規模にのぼると述べた。遺体の一部は近くの海岸に漂着しており、犠牲者の全ての遺体発見は絶望視されている。
シディ・ヤヤ・チュニス観光・文化相によると、遺体となって発見された住民らの約3分の1は子どもだった。同国は今回の災害への対処は単独では不可能とし、国際社会の支援を求めた。
豪雨に伴う土砂崩れなどは今月14日、フリータウン近くの山腹で発生。樹木が伐採され、木造の粗末な民家などが密集する斜面で起きていた。
雨期を迎えているシエラレオネなどでの洪水発生は珍しいことではない。たた、今年は特に雨が多いという。米国家気象局によると、フリータウンでは7月1日から8月13日にかけ686ミリ以上の雨量を観測、平年の平均値と比べ倍以上の水準だった。