ローマ法王、スーチー氏と会談 「ロヒンギャ」の言葉使わず

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フランシスコ法王がミャンマーを訪問

フランシスコ法王がミャンマーを訪問

ミャンマー・ネピドー(CNN) ミャンマーを訪れているローマ・カトリック教会の指導者フランシスコ法王は28日、ミャンマーの事実上の指導者アウンサンスーチー氏と会談した。会談後の演説では、同国で迫害を受けている少数派のイスラム教徒「ロヒンギャ」の名は口にしなかった。

フランシスコ法王は演説の中で和解を呼びかけ、「それぞれの民族やアイデンティティーの尊重」を促す一方で、ロヒンギャの窮状についての直接的な言及は避けた。

スーチー氏と並んで行った演説では一般的な用語を使い、「民族浄化」と形容されている事態への具体的な言及もなかった。

ただ、危機を打開するためには宗教が重要な役割を果たすと指摘、「平和の構築と国家的和解という困難なプロセスは、正しさの追求と人権の尊重を通じてのみ進展できる」と訴えた。

スーチー氏の発言も大部分は一般的な内容だったが、紛争が起きているラカイン州の地名には言及。「長期にわたる社会的、経済的、政治的な問題が、ラカイン州の異なるコミュニティー間における信頼と理解、調和と協力を蝕んできた。そうした課題への対応に当たり、我が国の国民、そして我々の成功のみを望む良き友人が、貴重な支えになってきた」と語った。

この演説に先立ち、両氏は短時間の会談を行った。

ラカイン州で衝突が激化した8月25日以来、国境を越えて隣国バングラデシュへ逃れたロヒンギャ難民は62万人を超す。フランシスコ法王はバングラデシュの難民キャンプも訪問し、ミャンマーを脱出してきた難民との面会を予定している。

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