8月の米韓軍事演習、国防総省が計画作業停止を発表
(CNN) 米国防総省は19日までに、8月に予定されていた定例の米韓合同軍事演習について、計画作業を全面的に停止したことを明らかにした。トランプ米大統領が米朝首脳会談後の記者会見で、米韓演習の中止に言及したことを受けた動きだ。
国防総省のホワイト報道官は声明で、トランプ氏の表明に沿って韓国と協力し、米韓演習「フリーダムガーディアン」の計画作業を停止したと発表。そのほかの措置については検討中で、夏以降の演習をどうするかも未定だと述べた。
昨年の米韓演習では米軍から1万7500人が参加し、朝鮮半島有事のシナリオを想定したコンピューターシミュレーションの下、高位の司令官らの指揮で防御訓練が展開された。
米韓両国以外にオーストラリア、カナダ、デンマーク、英国なども参加してきた経緯があり、中止の影響は広範に及ぶことが予想される。トランプ政権が演習中止の決断を同盟国に知らせず、まず北朝鮮に伝える形となったことを懸念する声もある。
ホワイトハウスは一方で、通常の即応訓練を継続したいとの意向を示している。複数の米当局者がCNNに語ったところによると、マティス国防長官やダンフォード統合参謀本部議長らは今後具体的にどの演習を中止してどれを継続するのか、詳細な計画の検討を進めているという。