ノーベル賞作家エリ・ヴィーゼル氏の家に落書き ルーマニア

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エリ・ヴィーゼル氏が子ども時代を過ごした家に侮辱的な言葉が落書きされたことを受けて、警察が捜査を行っている/INSHR EW

エリ・ヴィーゼル氏が子ども時代を過ごした家に侮辱的な言葉が落書きされたことを受けて、警察が捜査を行っている/INSHR EW

(CNN) 1986年にノーベル平和賞を受賞したユダヤ人作家、エリ・ヴィーゼル氏が子ども時代を過ごしたルーマニアの家に侮辱的な言葉が落書きされ、警察が捜査に乗り出している。

ヴィーゼル氏はルーマニアで育ち、ホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)から生還した体験などを著書で伝えた。2016年に米ニューヨークで死去した。

同氏が育ったのは、ルーマニア北部のウクライナ国境付近にある1階建ての家。その外壁に3日、濃いピンクのスプレー塗料でルーマニア語の暴言が落書きされた。小児性愛への言及や、ドイツと米国、ロシア首脳の名前(メルケル、トランプ、プーチン)も含まれていた。

同国でヴィーゼル氏の遺志を継ぐホロコースト研究所の責任者は、この落書きを「グロテスク」と非難し、捜査当局に「最大限の厳しさで最大限の責任」を問うよう要請。同氏だけでなく、ホロコーストの犠牲者全員に対する攻撃だと強調した。

ルーマニア外務省は声明で、反ユダヤ主義のあらゆる行為や表現を断固として非難すると述べた。

現場は店舗やアパートが並ぶ一角で、周囲に複数の防犯カメラが設置されている。警察はすでに容疑者のリストを作成したという。

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