ICPO総裁辞任の孟氏に収賄容疑、失脚の周氏と関係 中国公安省
(CNN) 国際刑事警察機構(ICPO、インターポール)の総裁だった孟宏偉氏が、フランスから中国行きの便に搭乗した後に消息を絶っていた問題で、中国公安省は8日、同氏が拘束され、収賄容疑で取り調べを受けていることを明らかにした。
孟氏は公安省の次官も務めていたが、9月下旬、北京行きの便に搭乗した後に消息が分からなくなり、妻が滞在先のフランス・リヨンで行方不明を届け出ていた。
妻によると、孟氏が中国に到着した直後の9月25日、刃物の絵文字と「私からの電話を待つように」というメッセージが届いたという。しかし電話はかかってこなかった。
ICPOは今月7日、同氏から辞表が届いたと発表していた。
中国では腐敗撲滅を掲げる習近平(シーチンピン)国家主席の下で、高官や有名人が相次いで拘束されている。8日の当局の発表では、そうした高官の1人で公安トップだった周永康(チョウヨンカン)氏と、周氏の下で出世してきた孟氏との関係をほのめかし、中国共産党の浄化を掲げる習主席の決意と、習主席率いる党指導部への政治的忠誠心の重要性を強調した。
この1週間前には、突如として公の場に姿を見せなくなっていた有名女優の范冰冰(ファンビンビン)氏が中国当局に摘発されて脱税を認め、多額の罰金を支払う意向を表明していた。