マレーシア、第16代国王を選出 15代の退位受け
(CNN) マレーシアの第16代国王に、中部パハン州のアブドゥラ州王(59)が選出された。
第15代国王のムハンマド5世が今月、任期途中で突然退位したことを受け、24日に開かれた統治者会議で決まった。
今月31日の式典で正式に就任する。
同国では全13州のうち、知事制の4州を除く9州の州王の中から、ほぼ持ち回りで国王が決まる。アブドゥラ氏は今月15日、高齢の父から州王の座を引き継いだばかり。これが国王就任への布石とみられていた。
アブドゥラ氏はスポーツとのかかわりが深いことで知られ、アジアホッケー連盟の会長や国際サッカー連盟(FIFA)の理事を務めている。
国王の任期は5年。恩赦や首相任命などの権限を持つものの象徴的な役割に限られ、交代による国政への影響はないとの見方が強い。