イラン、核合意の履行を一部停止へ 米からの圧力に対応
(CNN) イランは8日にも、2015年に調印した核合意の履行について一部を停止する方針を関係国に通告する。
これに先立ち、米国はイランを脅威とみなして海軍部隊やB52爆撃機をこの地域に派遣。トランプ大統領はちょうど1年前、同合意からの離脱を表明していた。
イラン国営メディアIRNAによると、ロハニ大統領は欧州連合(EU)への書簡で今回の決定を伝える意向で、英国、フランス、ドイツ、ロシア、中国の大使には外務省で通告する。
IRNAによれば、書簡では「イランはこの1年間、自制に務めてきたが、他の関係国はコミットメントに従わなかった。従ってイランは合意の下でのコミットメントを縮小せざるを得ない」と通告する見通し。
核合意の順守を緩和するというイランの決定が、直ちに合意の崩壊を招く事態にはならないと専門家は予想する。
しかし米国がこの地域の軍事力を増強し、イランが核合意に対する姿勢を転換させる中で、米国や欧州の同盟国とイランとの関係が一層緊迫化し、世界的な緊張が高まることも予想される。