英首相が引き取った保護犬、官邸の新しい住人に 先住猫の出方は不明
ロンドン(CNN) 英国のボリス・ジョンソン首相とパートナーのキャリー・シモンズ氏が引き取った保護犬が2日、ロンドン市内の首相官邸に到着した。
生後15週の子犬は赤いキャリーに入れられ、人間の取り巻きに囲まれて官邸に到着した。ジャックラッセルテリアの雑種と思われ、ウェールズ南部にある動物愛護の慈善団体が保護していた。
同団体によれば、パピーファーム(子犬工場)と呼ばれる劣悪な繁殖業者の元で生まれた子犬だった。
英首相官邸には既に、「ラリー」という名の先住猫が住んでいる。ラリーがこのニュースをどう受け止めるかは不明。
愛護団体はプレスリリースの中で、「キャリー・シモンズ氏は以前から、動物保護活動の大きな支持者だった。この可愛い子犬がキャリーと首相と共に、官邸で最高の生活を送れることをうれしく思う」とコメント。「業者の手にかかってどんな運命になるか分からなかった子犬が、間違いなく可愛がってもらえる人たちに引き取られるという夢がかなった」と歓迎した。
子犬を官邸に届けた愛護団体のボランティア/Dominic Lipinski/PA Images via Getty Images
イングランドでは来年から、劣悪な環境で犬や猫を繁殖させる業者の取り締まりを目的とした「ルーシー法」が施行される。同団体はこの法律に関する啓発活動にも力を入れている。