豪女性、遊歩道でカンガルーに襲われ大けが 顔を25針縫う
(CNN) オーストラリア南東部ビクトリア州で最近、犬を散歩させていた女性がカンガルーに襲われ、顔を25針も縫う大けがを負った。
現地のCNN系列局によると、女性は同州ウォドンガの遊歩道で愛犬を放していた。犬が大きな雄のカンガルーを追いかけ始めたので、止めようと土手を駆け上がった。
カンガルーの背後3~4メートルまで近づいたところで、このカンガルーが包囲されたと感じ、パニックを起こしていることに気付いたという。
離れようと振り向いた途端に後ろから襲われ、片脚をえぐられた。「振り向いていなかったら内臓をえぐり出されただろう」と、女性は話す。
カンガルーは女性をたたいたり、体の上に乗って飛び跳ねたりした。じっと死んだふりをしていると、やがてカンガルーは去り、通行人が病院へ連れて行ってくれたという。
女性は顔に大きな傷を負ったが、幸いなことに目を突かれてはいなかった。脚の手術を受けてすでに退院したが、背中や腕のあちこちにも傷が残っている。
カンガルーに襲われた女性の背中や腕には傷が残った/Nine News
女性は「カンガルーが悪いわけではない」と強調する。むしろ人間がカンガルーの生育環境を乱していると話し、「かわいそうに」と同情を寄せた。
自然保護の専門家らによると、カンガルーは最近、猛暑と乾燥でえさや水が不足するせいか、住宅地の近くに出没することが多くなっているという。