ロンドン橋襲撃、被害者2人の身元判明 受刑者支援活動に参加

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襲撃事件の犠牲となったサスキア・ジョーンズさん(右)とジャック・メリットさん(左)/Met Police

襲撃事件の犠牲となったサスキア・ジョーンズさん(右)とジャック・メリットさん(左)/Met Police

(CNN) 英ロンドン警視庁によると、11月29日にロンドン橋付近で起きた襲撃事件の死者2人はともに英ケンブリッジ大学の卒業生で、刑務所での受刑者教育プログラムにかかわっていたことが分かった。事件の容疑者はテロ関連の罪で収監された前歴があり、仮釈放中だった。

発表によると、事件で死亡したのはサスキア・ジョーンズさん(23)とジャック・メリットさん(25)。当日はロンドン橋付近のホールで、2人が参加する団体の集会が開かれていた。この団体はケンブリッジ大の主導で受刑者らの教育に取り組んでいる。

ウスマン・カーン容疑者は元受刑者としてこの集会に出席していた。刃物でジョーンズさんとメリットさんを刺し殺し、さらに男性1人と女性2人にけがを負わせた。ホールから出た後、ロンドン橋で通行人らに取り押さえられ、駆け付けた警官に射殺された。

カーン容疑者は2010年、テロ計画にかかわったとして逮捕された。12年に有罪を認め、禁錮16年の刑を言い渡されたが、昨年12月に仮釈放されていた。

この事件は、12日の英総選挙に向けた政治的議論にも影響を及ぼしている。ジョンソン英首相は1日、カーン容疑者が仮釈放を認められていたことに問題があるとの見方を示した。

一方、英当局は11月30日、現場で容疑者から刃物を取り上げた通行人の1人は私服警官だったことを確認した。

ロンドンのカーン市長は同日の会見で、身の危険を顧みずに周囲の人々を守った通行人らの勇気をたたえた。この中には「ポーランド系のロンドン市民」もいたと述べ、移民の活躍もあったことに言及した。

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